スタンフォード式 人生デザイン講座

仕事について悩んでいるので読んでみた。

仕事に対する向き合い方をデザインの観点から投影し、自分の人生を見つめ直すというもの。

 

まず、デザインについてなんの知見も持っていなかったのでそのエッセンスだけ簡単に。

 

デザイナーの仕事はさまざまなアイデアの中からもっと適したものを形にすることにある。重要なのは、広く選択肢を持ち、ひとつのアイデアにこだわり過ぎないこと。著者は仕事においても、間違った決めつけから出発して転職活動をつき進み、またうまくいかないケースが多いと言う。

そのデザイン思考を自分の仕事に当てはめると、必要なのは2つ。①自分のコンパスを作ること②プロットタイプを作ること

 

①自分のコンパスを作るのに有効なのはグッドタイム日誌をつけること。行動記録(主な活動をリストアップし、熱中したか、エネルギーが湧いたかを記録するだけ)を作り、それを考察する。何をしてる時に情熱を注いでいられるかを客観的に観察することで、自分がフロー状態で働ける条件を見つける。

 

②プロットタイプとは小さく始めるということ。うまくいけば拡大すればいいし、失敗すれば、これは向いてないと分かるというもの。

スタンフォードのデザインプログラムでよく聞くフレーズ「つくることは考えること」

ここは本書のキモだが、具体的にどう行動すればいいか、ちょっと検討がつかない、、。

例に開業に失敗した人の話が出てくるが、いろんな角度で点検してから始めるべきという教訓って感じだし、ブレインストーミングのやり方も載っているが、うーん。。

 

ともかく本書には、現在の自分の仕事と将来像は関係がないということをハッキリ書いてあって(根拠は薄く感じたが)自分の思いを明確にし、それに向かっていくつかの選択肢を自分でいくつかつくって(考えて)試して、これだという道に進む!

そして、得るは失うなりで、完璧な選択肢はなく、自分の理想と近いところまで人生をデザインできるかが重要と教えてくれる。