転職のやってはいけない

郡山史郎氏の本を読んだ。

同氏の主張は、なるべく今の仕事を頑張るべきであり、それでも頑張りきれない場合は転職という最後のカードを切ればいいというスタンス。

 

今は売り手市場の間違い、転職サイトの裏側という2つの項は、深く考えたことはなかったがそりゃそうよねという内容。

 

売り手市場というのはあくまでも、介護やサービス業、建設業では深刻な人手不足状態が続いていており、全体の求人倍率をめっちゃ押し上げているという訳で、経理などいわゆるホワイトカラーの職種はそうでもないという実態がある。という話。

 

転職サイトは企業からしかお金をもらえないという法律があるということは知らなかった。私たちは求人サイトを当たり前のようにタダで使う。求人サイトだってボランティアでやってるわけじゃないから、企業から金もらって回っているのである。そして、報酬を上げるには多くの人に転職してもらう必要がある。だから転職、転職とガミガミ広告する社会になってるということらしい。

 

一番参考にしたいと思ったのは、「会社はどこも50歩100歩」の項。なんせ情報過多な時代だから、こんどは情報がありすぎて混乱するのだ。そんなときは一旦頭をリセットし、どこの会社も似たり寄ったりだねぇ、と思っちゃうというのだ。

「細かいことは気にしないで、ここがいい!と思える要素が1つでもある会社を選んで先に進むのだ。」

 

そして結びに、

「重要なのは人を幸福にすることが、自分の幸福と深く関わっていることを知ること。その上で周囲を幸福にすることを目指し、たくさんの価値を生み出そうと努め、最終的に自分がどれだけ幸福になったかである」

「21世紀は自分でキャリアを決められる素晴らしいじだいです。だから、多少の苦労はつきものでも、どうか恐れずに選択肢があったら難しい方を選んでみてください。」

「過去はどうでもいい。現在のすべてを、未来のために使う」(盛田昭夫氏)

 

と、転職のテクニックというより、泥臭くても考え抜け!根性を見せつけてくれ!というカッコいいスタンスを提示して締められている。

 

ビジョンや理念に心から共感でき、またその会社からビジョンに忠実である会社に勤められればこれ以上のことはないだろう