仕事探しは

前回、ストレスの少ない仕事探しツールを見つけたと大喜びした。次の問題。適職探し。正直仕事ができる人って感じではない。事務させてみればミスも多いし、営業させみればちょっとクレームが入るとかね。まぁみんなそんなもんなんだろうけど。だからいまだに適正というのはわからない。

 

大学生の時にもっと簿記とか英語とかやっとけばなと思った。はあ。If only‥といっていても仕方がないので、いくつか本をよんでみた。

①仕事選びのアートとサイエンス 山口周

IT化の波により時代の変化が早まった。つれて社会に必要な仕事がどんどん変わっていく社会に身を置く以上、転職を経験せざるを得ない状況が訪れるだろう。その中でしっくるくるもので出会うまでいろいろやってみるしかないという至極真っ当な内容。

コナトゥスとかエイドスとか言葉を使ってもっとかっこよく言ってたけど、肩書や世間体ではなく、自分がその仕事に活力の高まりが感じられるかどうかだよ。という表現が分かりやすかった。ただし本当の市の仕事の面白さがわかるには三年くらいみたほうがいいかもねってかんじ

 

②好きなようにしてください 楠木建

自身の抱えるキャリアの悩みに一橋大学の教授がこたえてくれる形式。タイトルにもあるように、こういうことで悩んでます→好きなようにしてください。と突き放すようだが、先生なりのロジックで納得の方向にスパッともっていってくれる。

なかでもおもしろかったのは、メーカーに勤める男性27歳、わたしにはキャリア計画がありません。ましてやこれをやりたいだとか、情熱を注げることも見つけられていません。大丈夫でしょうかという問いに対して「人生はひばりとテレサの豪華デュオ」とのこと。著者のキャリアにたいする基本的な考え方は、2つに集約される。一つは川の流れのように、みそらひばりモード。もう一つは時の流れに身を任せ、テレサテン。

たいていにおいて計画通りに進むことは少ないのだから、目の前の事は精一杯こなす。これで充分。そのうち天命がみつかるはずさというスタンス。「人生はひばりとテレサの豪華デュオ」フレーズセンスも光る。

 

③仕事原論 林修

林先生の仕事観をまとめたもの。なかでもよくお話されるのは好き嫌いで仕事を選ぶのではなく、できるできないで仕事を選ぶということ。ぼくもプロ野球選手、物理学者とひとつひとつ夢をあきらめて、仕方なく嫌いだけど予備校講師をしていますということ。しかしプロとしてお金をもらう以上、だれにも負けないという自負があるということ。この著書ではないが、いつやるのいまでしょ?では逆算の哲学という章を用意して楠木さんとは真逆で、ゴールから逆算して計画をたてることはすべての基本という話をしている。また印象だったのは運、恩、縁を大事に、関わった人すべてを幸せにするという気持ちで仕事に向き合う姿勢は人を成長させますというのはその通りだなと思った。

 

④働き方2.0VS4.0 橘玲

年功序列終身雇用は日本的働き方とされているが、これは高度成長期だから成立した岳の話で歴史は100年もない。単純に時代に強烈にフィットしただけということ。これからは低成長を迎える日本で様々なひづみが生じるだろうという予測を基に、これからの働き方はどう変わるのかを見つめる一冊。4.0はギグエコノミー。フリーランスとかってかっこいいけどやはり不安。

 

本は決局のところ、いろんな意見を頭にインプットして、賛成意見も反対意見も聞いたうえで、先を走ってきた先人の知恵をお借りするわけだから、都合のいいことだけ聞かないようにしたい。