職業選択とキャリア形成について

も し も 間違いに気が付くことがなかったのなら~

www.youtube.com

 

さてタイトルにあるように職業選択とキャリア形成についてくっちゃべりたいと思います

 

 

私は社会人になって半年がたち、ようやく会社の中での立ち振る舞い方や仕事をするとうことはどういうことかが見え始めてきた気がする

と同時に恐ろしいことにも気がついた。なんとも私の曲職業選択は、不幸中のスーパー幸いだったと

もうそれは不幸な部分をカバーできているんじゃないか?と思うくらいに

 

関西の平凡な偏差値の大学に所属していたため、いろいろらくしょーな人生ではないことを悟っていた

アベノミクスの好景気のさなか、私の就活もらくしょーではく、ぜつぼーしていた。なんなら軽いうつになりかけていた、、

 

最初はMRといって、製薬会社で勤め、ドクターに自社の薬を売って回る仕事がしたかった。年収もいいし

就活を終え、内定は3つ。1つは地元の証券会社、1つは関西を地盤にジェネリック薬品のルート営業、1つは地元(田舎)で900億くらいの預金量を誇る銀行みたいなところ

 

うーん。ビミョー、、

最初は製薬関係に就きたかったため、ジェネリックのルート営業を選択しそうになった

結果的には今、銀行みたいなところにいる

そして総務課に配属され、毎日決算に向けてコツコツと仕事をさせてもらっている。上司のいろんな会話を聞く。

「これらを減価償却していって3年後には…この建物を売り払えば事業管理費の圧縮につながる…でも一気に精算すると資産が一気に減って赤字決算になるな…○○証券に〇億貸して、その運用利率がウン%でるからそれを〇〇費に充てよう…」

 

そう、とにかく刺激的なのだ

経理の仕事はめちゃくちゃおもしろい。こうなってくると決算書はドラマだ

職業経験6ヶ月にして、社会人って悪くないかもと思い始めている

 

 

一方で、もし自分が薬にルート営業をしていたら…と考えるとおぞましくてたまらない。もちろん働いてから言えといわれるのが筋だろうと思うが、私にとっては何のキャリアにもならなかっただろう(全員にとってそうとは言っていない)

だって車に乗って、顔見知りたちに売るだけだ。そして働いた結果、増えるのは薬の知識とコミュニケーション能力のみ

 

 

薬の知識は働く上ではその業界でしか役に立たない

一方で、会計というのは会社が存在する限りどの業界でも必要な知識だし、いわゆる「ツブシが効く」スキルだと思う

  

京大の森穀教授も「今の教育に必要なのは、どんな不確定な変動にもツブシの利く人間を育てることにある」と述べている

会計というのはそれにあてはまるに思う。私の大好きな武士の家計簿では貧乏下級武士に過ぎなかった猪山家が、代々に渡って努力を惜しまず苦労した結果加賀100万石の会計を担うエリート会計官僚にまで成り上がった姿が描かれている

 

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

 

 

冒頭で紹介した「流動体について」の歌詞のなかで

 

 もしも 間違いに気が付くことがなかったのなら

 並行する世界の僕は どこらへんでくらしてるのかな?

 

とあるが、彼もまさに同じようなことを考えたのだろう

小沢健二どんは20年くらいアメリカを拠点に環境問題に取り組んでいたそうだ

なので、「もしも」渡米していなかったら、僕は日本で何をしていたのだろうと考えたに違いない

「間違いに気が付くことがなかったのなら」ということは、どこかの時点で「間違いに気が付いた」のであって、彼にとっては渡米がある種正解だったと考えているのだろう

 

 

ぼくも、「もしも製薬業界でルート営業をしていたのなら」

と考えるとぞっとしてならない。。製薬は業界として儲かるというだけで実はたいして薬の事など興味なかったから

「ツブシの効く人間として」「自分のキャリア形成として」という観点から考えると、自分にとっては完全に間違いだったと今気がついた

そこそこ大きな組織で、会計の仕事に携われているのは

ほんとうに奇跡的だと思う。感謝しなければならない

簿記2級と宅建取って、もっと仕事の幅を広げて、課長に恩を返すぞい!!!